従来のように病気の予防が健康づくりとすると、どうしても病気でない状態が健康状態と考えてしまいます。では病気に罹らない人や病気を持っていない人が世の中にいるでしょうか。人は多かれ少なかれ病気に罹っています。これでは人にとっての健康は存在しなくなり、病気と健康を対比させる概念では限界が生じてくるのです。私が健康外来を開設した当初、この疑問を抱き悩んだのです。そして様々な書物や文献を読み、様々な人の言葉を聞いてようやくたどり着いたのが全く新しい健康の概念でした。
そこで新しい健康の概念として、病気も健康の一部として捉えることを提唱したいと思います。人はごく当たり前に誕生し、ごく当たり前に成長し、誰でもごく当たり前に病気に罹り、ごく当たり前に老いて、ごく当たり前に死んで行くのです。人がごく当たり前に生きることが実は健康そのものなのです。
人がこの当たり前の生活の中で、どれくらい元気に生きているかが実は健康の度合いとなります。たとえば癌に罹って一時は落ち込むことがあっても、その後毎日を充実させて生き生きと過ごしている人は、高いレベルの健康状態と言えます。その一方でたとえ病気に罹っていなくとも、毎日のスケジュ‐ルを単に忙しくこなしているだけの人や元気のない人は、低いレベルの健康状態なのです。
本来、人も動物も元気に生きる能力が自然に備わっていました。それは五感が働き、脳が自然の環境を察知し、生きるための指令を出していたのです。ところが現代社会のように過剰なストレスによって、脳が疲れ、五感異常が生じると、人は身体的にも精神的にも異常を来たすようになって来たのです。

ここで質問します。
| 質問 |
「氷が解けたらどうなりますか」 |
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| 答え |
「水になります」 |
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正しい答えです。多くの方々はそう思われるでしょう。
しかし「水になる」と答えた方は、毎日の生活を大脳の新皮質の理性で判断して生きている人達です。過剰な情報を新皮質で処理しているため、知らぬ間に負担が大きくなって来ています。
たとえば毎日のスケジュ‐ル(仕事も家事も)を時間でこなしていたり、人間関係でもこうしなければ、こうあらねばと自分自身を抑えて生活していることが多いのです。また医者に生活習慣病があるので食事制限と運動を指導され、本当は大脳の旧皮質の本能では食べたいのに、できない自分を理性で責めたりしている人達です。さらに更年期障害や病気など多くの情報が新皮質に入り、不安を感じていたりしているのです。
このように現代人の多くの人達は大脳の新皮質への負担が多くなり、本来人が生きるための脳である本能を司る旧皮質が委縮して来ているのです。
ここでもう一度質問します
| 質問 |
「氷が解けたらどうなりますか」 |
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| 答え |
「春になります」 |
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こう答えた人は、毎日の生活を五感で感じ、人が本来もっている生きる能力をフルに発揮している人です。
最近、空を見上げたことがありますか。風の音や雨の音を聞いたことがありますか。風を頬で感じて歩いたことがありますか。雨宿りを最近したことがありますか。お腹が空いてから食事していますか。時間で食べていませんか。

新しい健康へのアプローチ
鈍くなった五感を心地よく刺激し、五感の機能を回復させれば、自然に脳疲労も解消するのです。この五感療法こそが健康づくりの根本的方法です。
現代人が何枚も着ている硬い鎧を剥し、人の核(生きる根本)を呼び起こし奮い立たせ、自立することがFivesense
Inspire the Core and Sel‐help(FICS)です。
従来の健康づくりは脳疲労の結果として出てきた肥満や生活習慣病、更年期障害、精神障害だけしか見ていないため、その対策は食生活の指導や、運動、睡眠、休養、規則正しい生活などの指導でした。これは病気を軸とした予防医学的発想なのです。実は川の下流で水をキレイにしていた状態です。そして禁止や抑制の指導は脳が疲れている人にとっては不快として記憶され、却ってストレスを増やしてしまっていたのです。その結果、リバウンドを繰り返していました。
川の上流に位置する脳の疲労を改善すれば、脳が本来持っている健康に生きる能力が回復し、人は自然に健康になることができるのです。そのために鈍くなった五感を刺激し、大脳の旧皮質と新皮質のバランスを同じにすることが必要になって来るのです。
サロンでは、FICSに基づきプログラムを開発し、皆様にご提供しています。 |